誰より何より君が大好き!





 「ー!!」

 呼んだら君は絶対振り向いてくれる。
 それからいつだって、可愛く笑う。

 「おはようタロー!」

 隣にナカジがいるのはちょっと複雑だけど(ナカジだってが好きなんだよ!)、朝から君に会えたから、今日はきっといい日になる。
 (テレビの星座占いが最下位でもね!)
 走って2人に追いついて、一緒に登校。

 「タロー、現国の宿題やってきた?」

 「え、そんなのあった?」

 「『愛について400字以上で書きなさい』

 ナカジが代わりに答えた。
 あぁ、そんな宿題もあったなぁ。やってないけど。
 文彦先生はいつも宿題がメルヘンだ!

 「400字なんて書けないよね・。『愛について』とか・・」

 「ナカジはやってきた?」

 「無論だ」

 絶対のこと書いてるなぁ、ナカジ。
 俺もそうしよう。うん。

 なんでもない会話だけで、キミの色んなところにどきどきします。
 (例えば、少し右上を見て話す癖とか、地面を蹴ってみたりとか、眠い眠いあくびとか)
 ちょっとだけ期待と、それからどきどきをこめて、こんなこともきいてみる。

 「さぁ、好きな人とかいるの?」

 「ぇ、やだなぁ、タロー、そんな話しないでよ!」

 「いや、愛についての作文だから、何かそんなことを書いたのかなぁって」

 理由になってない。ぅう。

 「んんー、気になる人は、いる、けど」

 わ、それはたいへんだ!
 もしかしてナカジじゃ、ない、よね?

 「…でも自分でもあんまりよく分かんないんだ」

 「そっかぁ」

 「にそんなやつがいるとは存外だな」

 「わ、何よぅナカジ!そうゆうナカジはいるの?」

 「いるけど」

 明らかにナカジ照れてるよ。
 が鈍いから(俺も人のこといえないけど)いいけど、誰が見ても分かる。

 「タローは?」

 「お・俺?うん、いる。いるよ!」

 「あたしも知ってる人?」

 「うん。」

 だってそれは君自身だよ。

 「誰だれ?」

 「ないしょ」

 「片思い?」

 「たぶんね」

 きみ次第だけどね

 「その人もタローを好きになったらいいね!」

 そういって、が笑った。
 どきどきした。とっても、すごく。








   嗚呼々々、キミのエガオにドマンナカ!










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 キミが大好きで仕方ない!

                        (060415)



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