「・・俺さぁ」
「んー」
ケータイをぽちぽちいじってるをMZDがじっと見た。
それに気付いてはケータイを閉じて見返した。
「どしたの」
「最近俺お前とキスしてねぇよな」
がっちゃ。
ケータイがフローリングの床に落ちて転がった。
「ななななっな何を言い出すかと思えば・・!!!!」
「しようぜ」
「いーやーっっ!!!」
「いいじゃん。今日お前制服だし萌えるし」
「キモっっ!!!やめてマジで!!!!」
MZDが身を乗り出したのをが慌ててクッションで阻止した。
まふっとMZDの顔がふかふかに埋まる。
「何」
不機嫌そうにクッションをのけた。
「だだだだだってそういうのさぁ、相互の同意に基づかない???」
「・・憲法かよ」
「あーん!!もぉエムが我が侭だよぅ」
MZDは不気味に笑った。
「何よ!!影ちゃん、ちょっとコイツ止めてよーぉ!!!」
「残念でした。こういうこともあろうかと影は外回りに出しておりまーす」
「周到だなオイ!!しかもそんなことで影ちゃん出張に出されんの?!!」
「ふっふっふ逃がさねぇぜーぇ」
MZDの腕が肩にかかる。
「っぎゃぁああああああ!!!!!!!!!!」
はその手を引っつかんで足かけてMZDを引き倒した。
そしてそのまま逃げた。
「・・ってぇ・・アイツどこでこんなの覚えたんだよ・・」
MZDが慌てて追いかけた。
どこまでもしつこい。
「で、逃げてきたわけなのさー」
「大変だなぁお前も」
リュータが呆れながら昼飯をかきこんだ。
もちろん比馳丼だ。
リュータはバイトの合間には必ずこれを食べる。
意外に生臭くないらしい。
それでもにそれを食べる勇気はなかった。
生きている魚がご飯の上でビチビチしているのが怖かった。
「しばらくここにいるね・・。」
「でもここだとすぐ見つからねぇ??」
ははは、笑いながら2人はガラス張りの窓の外を見た。
「っぎゃああああああああああああっっっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
「何で逃げるんだよ!!!!」
「いや人がガラスにはっついてこっち見てたら普通逃げるよ!!!!!!!!」
はリュータを置いて走って逃げた。
MZDがまた追った。
さすがにしつこい。
「ゴメンマジでかくまってくらさい」
「いいけどよー・・。」
呆れて六がお茶を啜った。
壱の妙がやってきてにもお昼のお茶をくれた。
「ありがと壱子。てかマジであれどうにかしてよー六ぅう」
「いやー斬れっつったらいつでも斬るけどよー」
「うんゴーサイン。今日は許可しよう」
「いやお前じゃなくて。逮捕だろ逮捕。斬り捨て御免ーじゃねンだよ」
「むー・・。」
は畳の上に寝転がった。
短い制服のスカートから白い太腿が見えて六はお茶を吹いた。
「げほ・まぁMZDの気持ちも分からねぇこともねぇな…。」
「えぇ六までー・!!!」
「ニ酷イコトシタラ許サナイカラ…!!!」
壱の妙に思い切り睨まれて六は自粛した。
「悪ィ。お前の気持ち考えりゃんなこともできねぇよな・。」
「そうだよねー☆」
は起き上がって自分に覆い被さっていたMZDのほっぺたを思い切り抓った。
「えぇええええええ?!!!いつの間にお前来てたんだよMZD?!!!!!」
「『まぁMZDの気持ちも〜』のとこからだ。」
「いや何でここでヤろうとしてんの?!!!!しかもキスまでなんじゃねぇの?!!!!!」
「六な、男には限度をつけちゃいけねンだよ」
「俺も男だずぇ!!!!何いいこと言おうと努力してんの?!!!!!マジ今のお前キモいんだけどちょっとォオ!!!!!」
「いいじゃんよー、しばらく我慢して溜まってんだよ」
「いい加減にしろォオオオオ!!!!!!!!」
MZDが2メートル飛んだ。
六はとりあえず拍手しておく。
「すげぇ・・!!」
「いやぁー・・結構殴ったら人って飛ぶんだねエヘヘヘヘ」
照れながらはお茶の残りを飲み干した。
「お前すげぇなマジで。いや俺より強くねぇある意味」
「うんまぁ鍛えてますから。」
グッと親指立てて笑う。
「MZDー生きてるかー」
「あ゛ー大丈夫だゲフ・・ッ」
ボタボタと血が畳に落ちた。
すかさず壱の妙が雑巾で拭く。
「俺のこと嫌いになったんか?」
「うんちょっと・・」
「何ヒいてんだよ!!!酷ェ俺はこんなにお前のこと愛してんのに!!!!」
「でもまぁ好き・・ではあるよ」
「ならいいじゃーんキスくらいさせろよー」
「あのねあたしは強引なの嫌いなの」
「じゃぁゆっくり?やればいいのか??」
「いや速さじゃなくて。もうちょっとあたしのこと考えてくれたらなぁって」
「そっかー・・。」
MZDが真面目な顔になった。
「じゃぁお前が俺を欲しがるようにすればいいのか。」
「はぁ?ちょっ・訳分かんな「ならこれからちょいヤっとくか☆」
MZDは笑顔でを抱き上げた。
六が止めるまもなく神は消えてしまった。
「最低だろアイツ…。」
数時間後骨抜きになったが六に助けを求めにやってきたらしい。
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という話。
変態神ばんざーい
(050710)
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